【イカリング・LED加工・CCFL・HID・プロジェクター移植・クリーニング】加工済みヘッドライトご購入時の注意点

 

加工ヘッドライトご購入時の注意点 修復後1加工ヘッドライトご購入時の注意点 修復後2加工ヘッドライトご購入時の注意点 修復後3

 

 

写真のヘッドライトは、他社製(オークションでよく見かける、個人の業者風の方からご購入)「10アルファード前期」の修理加工後となります。

到着時には、その作りに唖然としましたが、なんとかここまで修復することが出来ました。

修復箇所はざっと以下の通り。

①分解(殻割り)・組み立て痕が酷く、レンズのとユニットの接合面の間に隙間がかなりあったため、水漏れ・湿気混入していた。このため、ヘッドライトユニットの形を整形し直してから、純正と同等のヘッドライト専用コーキング剤を、純正の倍量充填。
コーキング・防水処理参照。

②バルカンプロジェクター内のLEDが切れていたのですが、そのまま打ち直しただけですと、熱により確実にすぐ切れる位置に配置してあったので、配線を別系統にした上で、若干の位置変更後、5倍の量でLEDを増設。

LED(発光ダイオード)の寿命について参照。

③ライト内に、バルカンプロジェクターを移植した際、配線を通す際に空けたと思われる穴から、ゴミや塵が大量に混入していたので、部品を全てばらばらにして分解清掃。

④当ヘッドライトのLED加工には全て、セメント抵抗という一番安価な抵抗が使用されており、電圧安定装置などもなかったため、LEDの寿命を考えた設計が全くなされておりませんでした。 このため、オレンジLEDがほぼ全て切れていたので、配線・回路・使用部品・LEDを全て一新し、新たにLEDを埋込直しました。

⑤イカリングのLEDが、半分以上切れていたので、こちらも配線・回路・使用部品・LEDを全て交換。

⑥アクリルを使用したイカリングのギザ(光を反射させ光らせるためのギザギザの刻み)がほとんどなく、単なる透明なアクリル棒になっていたため、アクリル棒を綺麗で高品質な物に交換した上で、ギザもすべて一から付け直し。

⑦ヘッドライトレンズの黄ばみ・くすみ・曇り具合が左右で余りにも酷く違ったため、出来るだけ左右均等になるように、黄ばみ除去+曇り・くすみ除去のための磨き+コーティングを施工し、レンズ面をクリーニング。

⑧ロービームのLEDイカリングがインナーにあたって光軸が調整できなかったため、ちゃんと光軸調整が出来るように修復。

と、大きな修復箇所はこのような感じで、細かい部分もあげれば、だいたい20項目近い修復内容となっております。

(あまりの粗悪さに唖然として、修復前の写真を取り忘れてしまいました。。。すみません・・・)

こうなってくると修復にかかる金額も10万円は軽く超えてきてしまいます。

そして、この度のオーナー様は、ヘッドライトは知人の方に譲ってもらったとのことだったのでよかったですが、オークション等で買っていたらどんなに安く購入していても、総額20万円は越えている計算になります。

いよいよ、どんだけ~という大金です。

当社の製品も含め、ヘッドライトという性質上、修理やメンテナンスは絶対に欠かすことが出来ず、「買いました、つけました」では終わらないのが、加工ヘッドライトの特性です。

これは、「LED加工のみ」「イカリング取り付けのみ」「インナー塗装のみ」「プロジェクター移植のみ」「黄ばみ除去+曇り・くすみ除去のための磨き+コーティング」といった、加工内容にかかわらず、消耗部品のかたまりである純正ヘッドライトでも言えることです。

ネット通販やオークションなどで、製作・販売されている方々が色々おられますが、このような事はどなたも書かれておらず、販売後の修理依頼などはほぼ間違いなく請け負ってもらえません。

たとえ業者やショップを装っていても、お客様がご来店できる店舗もなければ、役所等に必要な届け出を行なっていないような場合がほとんどなので、到着後に破損している場合など、誰の過失でもないような状況であっても、販売後の対応は全く期待できないのが、オークションで販売されているヘッドライトの大半です。

いや、ほとんど全てと行っても過言ではないかもしれません。

大切なお金を捨てるようなことにならないためにも、「ネット通販」・「ショップと言えないほどお粗末な知識と技術のお店」・「ネットオークション」などで加工済みヘッドライトをご購入の際には、見た目だけではなくご購入後のアフターケアや、LEDやHID・プロジェクターなど製品寿命をも考慮に入れた商品製作をしているかなど、上記事項と合わせてご購入をご検討頂ければ幸いです。