【LED(発光ダイオード)の寿命について】
LEDは、理想に近い気体(1気圧・15℃・湿度30%くらい)の中での使用であれば、数万時間と言われるほど非常に寿命は長いのですが、使用環境によって寿命はものすごく縮まります。
LEDの耐熱温度は80℃~90℃で、この状態で使用していると最長寿命の100分の1~1000分の1くらいの寿命になります。
ヘッドライト内部は、おおむね80℃前後(ロー・ハイビーム光源付近は200℃前後まで上昇しますが、LED加工の際当店ではこの付近にLEDは配置しておりません)となり、耐熱温度以下ではありますが、高温下におかれるためLEDの使用環境には適しておりません。
特に、HID(キセノン)やハロゲン点灯時はヘッドライト内部が非常に高温になります。
当店のように、発熱源から遠ざけるなどの対策を施していたとしても、寿命はかなり縮んでおります。
また、LEDは、静電気やHIDのリーク電流にも注意が必要です。
廉価な社外HIDや、様々な回路に負荷をかけてしまうハイワッテージHID(55W/75WのHIDなど)をお使いの場合には、「バラストからバーナーまでの高圧ケーブルは、出来るだけLEDやLEDへの配線から遠くに配線する」、「高圧ケーブルを金属メッシュのカバーで保護する」などの対策をお勧め致します。
どんなに高価で高性能なLEDだとしても、この性質は変わりません。
したがって、お車をイベント仕様などではなく通常使用する場合、長期に考えれば、その他の消耗品やバルブと同じように、LED加工済みヘッドライトのLED交換は必須となります。
当社には、専門店ならではの豊富な経験・知識・技術、ならびに国家整備士・専門スタッフがおりますので、ご不明な点がございましたら、是非お気軽にお問合せ下さい。