プロジェクター移植について
当店でも出品しているヤフーオークションなどで、ロービーム側への他車種プロジェクターを非常に安易な方法で移植している商品が多数出回っており、安易に製作されているので非常に低価格で販売されております。
このような商品には必ず、「光軸調整ができます」と記載がございますが、はじめの取り付け位置がずれているため、がんばって調整をしても正常に前方を照射することは絶対にできません。
光軸調整ができる範囲というものは、調整ボルト2.0cm前後の中で行える程度のもので、角度もある程度の範囲内でしか調整する事はできず、はじめから光軸が大幅にずれている商品ではとても合わせることができません。
もし光軸を合わせながら製作しようとするならば、お車をお預かりしテスターを使用しながら数週間かけて製作しなければなりませんので、ネットやオークションで販売されている(業者風?)個人の方には絶対に不可能な加工になります。
当店では可能ですが、非常にコストがかかるためとても現実的なお値段には収まりきらないので、完成商品としての販売は行っておりません。
以上より、今後移植加工のデメリットを全て解消できる加工方法が見つかりましたら当店でも承ってまいりますが、現状は当店では基本的にロービーム側への他車種プロジェクター移植は承っておりません(ハイビーム側への移植は承っております)。
なお、当店が使用している社外バイキセノンプロジェクターでしたら、ロービーム・ハイビーム共に移植が可能です。
光軸はしっかり合いますし、光軸調整ももちろん可能で、プロジェクターの固定もしっかりしておりますので、よくあるプロジェクター脱落の心配もございません。
また、当店の商品には基本的には必要ございませんが、よくあるプロジェクター移植および他車種プロジェクター移植の場合必ず、「ヘッドライト裏側の延長加工およびエンジンルーム内のスペース確保」が必要になってきます。
ただでさえエンジンルームはぎっしりと詰め込まれているのに、10㎝前後のスペースを確保するのは相当難しい作業となります。
そして、どうやってもスペースが足らず装着不可能、というケースも多々ございます。
さらに、「延長加工はご自身で行って頂き、サポートはございません」というのが普通ですが、延長部分の防水処理も一からご自身でやらなければなりません。
もはや、ここまで来ると、ほとんどの方が装着さえも不可能な状態だと思います。
当店では、ヘッドライト加工というものは、非常に手間(コスト)と技術・知識が必要となり、タイヤと同じくらい安全性にかかわる部分と当店では位置づけ、一つ一つ手作業で安全性にも重きを置き製作いたしております。
最近では、危険かつ使い物にならない商品の被害に遭われているお客様が多くなってきているためか、お問い合わせも減ってはきましたが、お客様のご要望の形を具現化できずお電話を頂く度に大変申し訳なく思っております。
しかしながら、上記理由がある以上、お客様にはご理解とご協力を頂けますようお願い申し上げる次第でございます。
プロジェクター移植のみならず、ヘッドライト加工についてご不明な点・お悩みなどございましたら、是非一度ご相談下さい。