【定電流ダイオード CRD】
ヘッドライトには関わらず、LED加工製品にはかかすことができない、「定電流ダイオード CRD」という部品について少々ご説明させていただきます。
LEDは、エネルギー交換効率が非常に高いため、ものすごく少量の消費電力で点灯するのですが、そのため何もせずにそのまま通常の電力を通電させると、すぐに破損してしまいます。
そこで、通常では配線に抵抗を組み込み、供給される電力量を制御する形をとります。
一口に抵抗と言いましても、「セメント抵抗」・「カーボン抵抗」・「金属皮膜抵抗」・「メタルクラッド抵抗」などなど、たくさんの種類がございます。
もちろん抵抗の種類ごとにお値段が違い、ヘッドライト加工で使用する範囲内での、常識的な抵抗で一番高価な物が「定電流ダイオード CRD」です。
個人で自作される方や、ネットやヤフーオークションにたくさん出現している(業者風?)の個人の方などが使用されていることが多いのが、「カーボン抵抗」および「セメント抵抗」です。
セメント抵抗やカーボン抵抗を使用しないで、CRDのみで製作した場合、仕様にもよりますが、ヘッドライト1セット製作すると、およそ600倍~800倍のコストがかかります。
抵抗の種類によるメリットおよびデメリットについては、今回は割愛させて頂きますが、これだけのコストの違いがあるということは、製品の安心度・完成度に違いが出て来て当然だと感じて頂けるかと思います。
そして、当然のことながら、当店では、どんなLED使用発数が多くても、全てヘッドライト加工・テールライト加工に「定電流ダイオード CRD」を使用しており、セメント抵抗やカーボン抵抗は一切使用致しておりません。
もちろんCRDにも電力特性や負荷耐性範囲が存在し、細かいデータを知らずに使い方を少しでも間違えると、回路が全く機能しない・LEDが即破損するなどの現象が起こりますので、CRDを使っていれば大丈夫という訳ではございません。
ネット上や雑誌などで調べられるレベルの事は、CRDの特性や性能情報の極一部で、ネット上で個人の方などが公開されているやり方をそっくりそのまま真似ても、理論値と実測値の違いなどで全然その通りにならない、なんてことは多々ございます。
LED加工商品をお求めのお客様は、修理も不可能な商品をつかまされないためにも、確かな知識を持ち、その知識をしっかり技術に転化できる会社でのご購入をお勧め致します。